EMSパネル取扱・施工方法

EMSパネルは、両面に絶縁ラミネート加工しているパネル素材です。壁・天井・床・機器の筐体などに配置するだけでなく、部品として打ち抜き加工することができます。※弊社にて打ち抜きやミシン目加工が可能です。

EMSパネル取付ガイドライン

以下の点に注意してEMSパネルでをご活用下さい。

  • ・裁断/打ち抜き:EMSパネルは目的に合わせてハサミなどで裁断したり、部品として打ち抜いたりすることができます。
  • ・折曲げ:EMSパネルにミシン目を入れて折り曲げることが可能です。
  • ・形状:EMSパネルは磁界を吸収する素材ではなく迂回させる素材です。完全な機密ボックスではない場合は、弁当箱の蓋のような形状で受けた磁界を影響の受けない空間に流すように工夫してご使用ください。
  • ・つなぎ合わせ:EMSパネルをつなぎ合わせる場合はシート同士を重ねないで付き合わせてください。低周波のシールドだけが目的の場合は付き合わせるだけで問題ありせん。高周波もシールドしたい場合は突き合わせた部分に30~50mm巾の導電アルミテープなどでシールしてください。
  • ・重ね合わせ:EMSパネルは重ね合わせると静磁界・低周波磁界シールド性能が上がります。3層より5層タイプ方が性能が高く、さらに重ね合わせると性能が上がっていきます。目的に応じて重ね合せ亭ご使用ください。
  • ・グランド:絶縁ラミネートしているのでGNDできません。GNDにつながなくても性能に問題はありません。
  • ・電磁環境調査:弊社が実際に現場の電磁環境調査を実施し、ノイズ環境を把握し、適切なEMSパネルの配置を提案します。※調査費用は別途見積もり致します。

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取付方法① 低周波の電磁干渉が予想される部屋の壁面

施設内の部屋の内外に設置された変圧器や配電盤、エレーベーターのモーター類など~発生する低周波磁界による電磁干渉を防ぐため、EMSパネルを電磁干渉が予想される壁面に配置して電磁干渉を防止する。

  • ・配置:上記ガイドラインにしたがって、対象物に配置してください。
  • ・取付位置:電磁干渉が予想される壁面に配置する。特殊なケースを除き、天井や床に配置する必要はありません。
  • ・施工方法: 壁面に両面テープなどでEMSパネルを貼り付けて下さい。新設工事の場合は壁の内側の石膏ボードなどに貼り付けることも可能です。

取付方法② 各種機器内部で発生する低周波磁界をシールドする部品

各種機器内部はケーブル類やモーター、インバーターなどから発生する低周波磁界による電磁干渉を受けるケースがある。基板やセンサー類にEMSパネルで作成した障壁や部品カバーを取り付け電磁干渉を防止する。

  • ・打ち抜き/折曲げ:上記ガイドラインにしたがって、打ち抜き部品を作成する。
  • ・シールド筐体の施工:電磁干渉が予想される機器に合わせてカバーを制作する。
  • 取付方法③ フェンス(パーテーション)

    施設内の機器同士の低周波磁界による電磁干渉を防ぐため、機器や間にEMSパネルを貼り付けたパーテーションを配置して電磁干渉を防止する。

    • ・貼り合わせ:上記ガイドラインにしたがって、対象物に貼り合わせてください。
    • ・取付位置:影響を受ける機器に近い位置か発生源に近い位置かのいずれかが効果的です。
    • ・範囲:フェンスの面積が大きいほど回り込みが少なくなるので効果的です。

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