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電磁波防護の仕組み
EMSパッドは、交流磁界を遮蔽します。ペースメーカ・ICD等本体内部のテレメトリコイルとリードが作るループ面(輪の中)に交流磁界が入射されるとペースメーカ・ICD等が不適切作動する原因となります。そのループ面を覆うように体の前後に「EMSパッド」2枚配置しますと効率よく交流磁界が遮蔽されます。また、ループ面の横から交流磁界が入射してきてもループ面(輪の中)にはほとんど入射されないので、横からの交流磁界の影響は非常に少なく、むしろ回り込みによる前後からの入射の影響の方が大きいので、「EMSパッド」を前後に配置することが最適です。
他社製品との比較
MGベスト
日常生活上の電磁波(交流磁界と無線電波)を発生する機器(携帯電話、アマチュア無線機、電磁調理器、盗難防止装置、エンジン類など)や一部の職場環境に対応しています。
他社
他社では現在ペースメーカ・ICD等電磁波防護服を取り扱っておりません。当社が世界で唯一のペースメーカ・ICD等用電磁波防護服の製造メーカーです。
EMSパッド
30kHz~300kHz 低周波磁界を45~60dB(99.35~99.99%)減衰する5層構造のEMSパッド(服の内ポケットに挿入)※軽量で柔らかい素材です。
- 1.低周波磁界
- 2.アルミ箔3層
- 3.高透磁率磁性材シート2層
- 4.磁界遮蔽
※拡大断面図
アルミフィルム3層と高透磁率磁性材シート2層の5層構造(厚み0.7mm)
最大透磁率200,000(真空中)の磁性体層と導電性の高いアルミ層が複合することにより、低周波磁界のエネルギーが迂回する。さらに反射、吸収を繰り返し低周波磁界を減衰させる。
当社製品と従来製品の電磁波シールド比較(素材地)
上の電磁波シールドグラフは周波数0Hz~1000KHzに於ける「遮蔽磁界強度」を測定したものです。EMSパッドは従来の皮膜素材ではほとんど遮蔽性能がなかった 交流電流やIH調理器などから発生する低周波磁界を遮蔽します。下のグラフは高周波電磁波のイズに於けるKEC法で計測した電界シールドデータです。
理論的な裏付け
1. 電磁遮蔽効果の理論式
Sが大きいほど、電磁遮蔽効果は高くなる。したがって電磁シールド素材にはδが大きな素材を選ぶ必要がある。EMSパッドには、高透磁率磁性材シート(120μm厚)を使用した。
2. 素材の多層化による電磁遮蔽率の向上
素材を多層化したときの電磁遮蔽効果Sの理論式を下記に示す。
Sが大きいほど、電磁遮蔽効果は高くなる。電磁シールド素材を積層化させることにより、電磁シールド性能が向上する。EMSパッドは、アルミニウム箔と高透磁率磁性材シートの5層構造で構成されている。
3. 遮蔽磁界強度測定試験
遮蔽磁界強度の測定には下記の方法を用いる[図2]。トラッキングパルスを送信ループアンテナから送信、被測定素材を隔てた受信ループアンテナにて受信し、遮蔽強度を測定する。
▲ 図2 遮蔽磁界強度測定試験方法
EMSパッドの遮蔽磁界強度測定試験結果を図3に示す。本シートは、アルミニウム箔と高透磁率磁性材シートの5層構造で構成することにより、0.7mmの厚さにもかかわらず、素材値における遮蔽磁界強度測定試験において、100Hzから300Kzの低周波電磁界で最大60dB(99.9%)程度の遮蔽率が確認された。IH電磁調理器から発する低周波電磁界は20kHz~30kHzがもっともエネルギーが強いのを確認しており、その付近の遮蔽率は60dB(99.9%)あると確認された。
▲図3 シールド性能の測定データ
(※注10の2乗の対数目盛なので均一ではない)
参考文献:最新 電磁波の吸収と遮蔽,日経技術図書