放射電磁界試験
目的
本実験では、放射電磁界イミュニティ試験を実施し、MGベストのICD不要除細動ショック防止性能を評価した。
方法
結果
放射電磁界イミュニティ試験の結果、3機種中1機種に不要除細動ショックが生じ、MGベストを着用すると不要除細動ショックが消失した。
ICD | VF検出回数(MGベスト非着用) | VF検出回数(MGベスト着用) |
---|---|---|
A | 0 | N/A |
B | 0 | N/A |
C | 1 | 0 |
(N/A : データなし)
考察
放射電磁界イミュニティ試験のような電磁ノイズは、日常生活においてまずありえない。しかし、総務省の調査では、試験上で盗難防止装置1) や据置型RFID装置2) から発せられる電磁波によるICDの不要除細動ショックが報告されており、日常生活において電磁波によるICDの不要除細動ショックの存在は否定できない。
結論
MGベストは電磁波によるICDの不要除細動ショックを防止する効果があることが確認された。
上記の研究を、2005年11月19日に第5回 ICD(植込型除細動器)公開研究会学術集会にて発表をいたしました。【発表内容】
参考文献
- 1) 電波の医用機器等への影響に関する調査結果(電子商品監視機器、無線LAN機器等が植込型医用機器へ与える影響について確認) 総務省 平成16年6月18日
- 2) 電波の医用機器への影響に関する調査結果(新たな方式の携帯電話端末及びRFID機器が植込型医用機器へ与える影響について確認) 総務省 平成17年8月11日