EMCスクリーン(タップでメニュー表示)
EMCスクリーン使用例
「EMCスクリーン」は、アルミとガラス繊維の複合材にパンチング加工することにより、電磁波の反射や共振を抑えることにより、機器同士の電磁干渉(EMC)を均一に低減させることができます。1MHz~28GHz以上の高周波のシールド性能は45dB前後と安定しています。ロール状で粘着シート加工しておりますので部品や各種機器、壁、床、天井などに簡単に貼り付けることができます。
※金属板や金属フルム等の素材は100dB以上(99.999%以上)のシールド性能(反射減衰)を持っていますが、反射や共振の影響が大きくなり思わぬ電磁干渉が発生する場合があリます。
工場内のライン同士やRFIDの読み取り混信によるエラー対策として
工場内のラインやRFIDなどの読み取り混信を防ぐため、ラインや機器同士の間ににEMCスクリーンを貼り付けたパーテーションやビニールカーテンを配置して電磁干渉を防止する。
電磁波の混信が予想されるに箇所に配置すると通信を200分の1程度に遮蔽するが、反射や共振の影響小さいので、安定したEMC効果を得ることができる。
自動車工場や自動倉庫などで無線の混信によるエラー対策として
自動車工場や自動倉庫などでRF通信による自動制御を行う際に、隣接する工場ラインとの混信やWi-Fiなどの機器による電磁干渉を防止する。
電磁波の浸入が予想される壁面に配置することで外部の通信を200分の1程度に遮蔽するが、反射や共振の影響小さいので、安定したEMC効果を得ることができる。
印刷機等の各種機器内部のコード類やインバーターなどから発生する放射ノイズ対策として
印刷機等の各種機器内部は類やインバーターなどから発生する放射ノイズが幅広く発生している。これらのノイズが基板やデータ送信システムへ電磁干渉するケースが増えてきております。EMCスクリーンを基板周りや放射のイズ発生源に配置することによりノイズ対策ができる。薄くて粘着加工しているので、簡便に貼り付けて配置することができる。
電磁パルス(EMP)爆弾や高出力マイクロ波兵器等によるサーバーテロ対策として
パルス(EMP)爆弾や高出力マイクロ波兵器などから発生する電磁パルスにより、おおよそ50kV/m(DC数10MHz)電界強度が発生し、地上に到達する電界強度は、EMPの発生源からの距離に依存し、爆発高度が高いほど、広範囲にわたって影響を与えることができますが、電界強度は以下の通り距離に応じて減少します。
●近距離(数キロメートル以内)では 数kV/m以上、
●中距離(数十キロメートル程度)では数百V/m〜数kV/m、
●遠距離(数百キロメートル以上)では 数十V/m〜数百V/mの電磁波が到達します。
電磁波により情報・通信機器を含む電子器機や電力・通信線に高電圧の電流が誘起されます。10kV/m以上の電界強度が一瞬でも照射されると、電子器機や電子システムを破壊することが予想されています。
IEC 61000-4-3の商用電子機器の電磁適合性試験で、約10 V/mの電界強度に耐えることが求められていますが、実際は数百V/m〜1kV/mで多くの電子機器において動作に影響が現れる可能性があり、ノイズが発生し、データエラーや通信エラーが生じる可能性が高まります。
データセンターのサーバー、生活インフラ(電力・ガス・水道等)、通信インフラなどの各種電子機器を保護するには近距離爆発で発生する最大10kV/m(DC数10MHz)を10V/m以下に減衰させる必要があり、60dB以上のシールド性能が必要です。
通常、厚さ10cmの鉄筋コンクリートの建物は20~30dBのシールド性能があり、EMCスクリーンは45~50dBの性能を持っており合計で65~80dBのシールド性能を有することになり、部屋の壁や天井や床に施工すると電界強度を約1/1800~1/10000に低減でき、10kV/m電界強度を5.6V/m以下に減衰させることが可能です。
また、これだけのシールド性能があればテンペスト攻撃等のデータ漏洩にも有効です。
重要なインフラ施設である電力・通信事業者や防衛・防災機関は内閣府より対策を義務付けられており、重要な電子器機を破壊から守る対策が必要です。パルス爆弾や太陽フレアのリスクが高まった際に、EMCスクリーンで施工されたシールドルームに重要な電子機器類を保管することで破壊から逃れることができます。