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インパルスノイズ試験
目的
本実験では、0Hzから1GHzの広帯域にわたる電磁波を照射するインパルスノイズ試験を実施し、MGベストが誤動作防止性能を評価した。
方法
人体型ファントムにPMを設置し、その上から直径200mmの(株)ノイズ研究所製ラディエーション・プローブを、PMが最も誤動作を起こし易い位置に配置する。(図1)
ノイズシミュレータ((株)ノイズ研究所製INS-400AX)(図2)から、繰返し方形波をラディエーション・プローブに注入し、不適切作動が生じるか観察する。(不適切作動の判定方法) 注入する繰返し方形波は、立上り時間 : <1ns、パルス幅:1μs、繰返し間隔:16ms、波高値:4kVとした。
図1 人体型ファントムとプローブ設置
図2 ノイズシュミレータ
試験したPMの数は3機種である。
結果
3機種中1機種に誤動作がみられ、MGベストを着用すると、誤動作が消失した。(表1)
ペースメーカ | 防護服なし | MGベスト着用 |
---|---|---|
A | - | - |
B | - | - |
C | + | - |
考察
インパルスノイズは電磁障害を引き起こす装置であり、MGベストが誤動作を防止できたことは、高い防護性能をあらわすといえる。
結論
MGベストはインパルスノイズに対しPMの誤動作を防止する効果があるという一例が示された。