各種試験データ

試験データ

● MRIプロテクター電磁シールド特性評価試験

  • 試験日:令和元年6月7日 9:00~17:00
  • 報告者:地方独立行政法人 大阪産業技術研究所
  • テーマ:「人体型ファントムを用いた電磁波防護服のシールド特性評価」64MHzと128MHzの電磁波を様々な角度から照射し、電磁波遮蔽性能を検証する。
  • 考 察:MRIプロテクターの電磁波シールド性能は未着用時の体表位置と着用後の各種72ポイントでの電磁波遮蔽率の平均値は76%であり、未着用時と比較して人体への被爆量は減少した。(地独)大阪産業技術研究所の報告書に基づく

● MRIプロテクター温度上昇評価試験

  • 試験日:令和元年7月3日 9:00~17:00
  • 報告者:地方独立行政法人 大阪産業技術研究所
  • テーマ:「高出力電磁波の照射によるMRIプロテクターの温度上昇評価」人体型ファントムに心窩部・臍部・右腋下部に銅一コンスタンタン熱電対の測定端子を貼付し、64MHzと128MHzの電磁波を最大出力で360秒間照射し、温度上昇を観察した。
  • 考 察:MRIプロテクターの温度上昇は認められなかった。電磁波による温度上昇のリスクは小さいと言える。(地独)大阪産業技術研究所の報告書に基づく

MRIプロテクター臨床使用状況

● MRIプロテクター各製品別臨床使用頻度並びに使用状況

平成29年10月~令和元年6月にMRI検査の際に本品を1.5TMRIで238件、3.0TMRIで563件使用しましたが、指定の着用方法を遵守しなかった場合1件を除いて、異常報告は0件でした。

MRIプロテクター種類 件数と割合
品番MPVT01 ベスト&ネック(胸部・頸部用)
主に頭部検査の際にステント・胸骨ワイヤー装着時者に使用
413件(46.93%)
品番MPRS01 ロールシートA(腕・脚部用)
主に頭部・腹部検査の際に人工股関節(THR)・人工膝関節(TKR)・手首金属固定具・指輪装着者に使用(折り返しアーチファクトにも有用)
252件(28.64%)
品番MPMT01 ミトン(手・足・指用)
主に頭部・腹部検査の際に手指金属固定具・指輪・ネイル装着者に使用
48件(5.45%)
品番MPPT01 パンツ(下腿部用)
主に頭部検査の際に人工股関節(THR)・腹部ステント装着者に使用
157件(17.84%)
品番MPNG ネックガード(頸部用)の単体使用
乳房検査の際に頸部ステント装着者に使用
10件(1.14%)

MRIプロテクター関連学会発表1

一般財団法人 住友病院 放射線技術科と当社が共同研究発表

① 平成28年9月9日 第44回磁気共鳴医学会

● MRIにおける市販電磁波遮蔽材を用いたRF遮蔽効果の検討

<発表者>
一般財団法人 住友病院 放射線技術科 谷口正成 桑垣竜也 西田俊彦 新川秀和 下川大智 玉田彰、メディカル・エイド株式会社 松井 英樹
徹底した安全管理の元に、MRI検査を実施しているが、MRI検査時に於いてリスクの高い重要課題として体内金属の発熱問題がある。
発熱はMRIから照射されるRF波(64MHzまたは128MHzの電磁波)が原因であり、それらを遮蔽、反射する炭素繊維電磁波シールド材や銀繊維電磁波シールド材のRF波のシールド効果を調査し、検証した。
調査、検証の結果、銀繊維電磁波シールド材は炭素繊維電磁波シールド材と比較して人体との親和性が高く、柔軟性に富み、粉じんが飛散する恐れがなく、安全で取り扱いも簡便であった。
さらに、銀繊維電磁波シールド材はハニカム構造のため放熱性が高く、反磁性体であるためMRIにおける電磁波遮蔽材として適材であると結論に至った。

● 頭部MRI領域におけるカプセル内視鏡用電磁波防護服の応用

<発表者>
一般財団法人 住友病院放射線技術科 谷口正成 桑垣竜也 西田俊彦 新川秀和 下川大智 玉田彰、メディカル・エイド株式会社 松井 英樹
既に市販されている銀繊維電磁波シールド材を使用したカプセル内視鏡用電磁波防護服(以下:防護服)をファントム胴体部に着せて頭部のMRI撮像を実施した。
実施した結果、頭部以外のRF波の減衰に成功し、体内金属の発熱防止や植込み型心臓デバイスの影響を防止する可能性を見出した。
さらに、人体ダミー内に電界測定機プローブを挿入し、64MHzまたは128MHzの電磁波を照射して、防護服を「着用していない」状態と、「着用した」状態で電界強度を測定し比較した結果、80%前後の減衰効果を確認した。
防護服は、MRI検査に従事するスタッフの様々なリスクの低減につながり、また、患者の身体的ストレスの負担や精神的ストレスを減少させるのに有用であると考察される。

MRIプロテクター関連学会発表2

② 平成29 年4月13日第73回日本放射線技術学会総会学術大会

「頭部MRI領域におけるカプセル内視鏡用電磁波防護服の影響の検証」

<発表者>
一般財団法人 住友病院放射線技術科 谷口正成 桑垣竜也 西田俊彦 新川秀和 下川大智 玉田彰、メディカル・エイド株式会社 松井 英樹
第44回磁気共鳴医学会に引き続き、ファントムの胴体部に防護服を着用した際の頭頚部領域の各組織のSARを解析し、さらに、RFアンプにおける反射電力に影響を及ぼす恐れがあるためSAR及びB+rmsについても計測した。計測した結果、防護服を着用し頭部検査を実施しても胴体部RF波遮蔽による信号減衰の影響は軽微であった。
これらの結果から、防護服を着用すると体内金属を埋め込まれた患者であっても発熱のリスクを回避し、安全なMRI検査を提供することが可能であると考察される。

● 「カプセル内視鏡用電磁波防護服における開口部の大きさとRF波減衰曲線の関係について」

<発表者>
一般財団法人 住友病院放射線技術科 桑垣竜也 谷口正成 西田俊彦 新川秀和 下川大智 玉田彰、メディカル・エイド株式会社 松井 英樹
現在、MRI検査の際、心臓ステントや胸骨ワイヤーなど発熱リスクのある患者に対して防護服を着用させ、RF波による体内金属の発熱防止に努めている。この防護服は、頸部から両上肢、体幹部に至る部分をRF波から反射遮蔽することが可能であり、更に襟元や袖口、裾の開口部分は紐で絞り隙間を塞ぎ、RF波の侵入を防ぐよう工夫されている。しかし、物理的に開口部が大きくなるほど遮蔽効率は落ちると示唆され、仮に開口部付近にターゲットとなる体内金属がある場合にRF波が到達する恐れがあり発熱のリスクが上がる可能性がある。
そこで、開口部の大きさに対するRF波減衰曲線を求め、有効な遮蔽距離を検討した結果1.5T・3.0T装置の双方において、防護服内の開口部付近にターゲットとなる体内金属がある場合、ターゲットから少なくとも平均有効遮蔽距離である20.46㎜距離をとることで、RF波の到達を防ぐことが可能であると確認した。
※学会発表で使用されたカプセル内視鏡用電磁波防護服とMRIプロテクターは、同じ銀繊維を使用し同等の性能を持った電磁波防護衣です。MRIプロテクターはMRI検査に合わせて用途別の形状、耐久性、取り扱い方法などを改良した新開発製品です。

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