EMSシート(低周波・静磁界対策)使用例

低周波磁界の電磁干渉(EMI)は、以下のようなさまざまな電子機器やシステムにデータの誤送信、モニター画面のちらつき、誤動作、音質の劣化等の影響を与えます。

▶パネル状で表面を絶縁加工した「EMSパネル」もあります。用途に応じて使い分けてください。

電力線や送電設備の低周波磁界によるノイズ対策として

高電圧送電線、変圧器や配電盤、電力ケーブルからは50/60Hzの交流電流の他に150Hz、250Hz、350Hz などの高調波。スイッチング動作により数kHzから数MHzの電磁ノイズが発生しており、他の機器に電磁干渉することがあります。
これらの発生源に直接または壁面にEMSシートを貼り付けたり、EMSシートを貼り付けたパーテンションを配置したりして対策してください。また、ノイズを受けやすいケーブルにEMSシートをテープ状にして巻きつけると電磁干渉が低減されます。

モーター類から発生する低周波から高周波ノイズ対策として

EV、ドローン、エレベーター、ロボット工作機械などのモーター類から発生するノイズは上記電力施設と同様のノイズが発生しているがモーターの回転数により数kHz~数十kHzの範囲で変動したノイズが発生しており、他の機器に電磁干渉することがあります。
EMSシートはモーターが変動する周波数帯域に高い性能を持っており、適切に配置することにより他の機器や内部システムへの電磁干渉が低減されます。

低周波磁界にも対応した電磁シールドルームの遮蔽材として

「EMSシート」薄型軽量で静磁界から28GHz以上のミリ波まで幅広い電磁シールド性能を持っています。従来の亜鉛メッキ鋼板を利用したシールドルームは静磁界や低周波磁界をシールドすることは困難でした。
本素材を用いると静磁界や低周波磁界にも対応したシールドルームを制作することが可能となります。合板やボード類に接着できるので、容易に施工ができます。

電源等の低周波電磁ノイズを遮蔽し、製品評価できる磁界シールドボックスの素材として

「低周波磁界にも対応した広帯域シールドボックス」に使用され、机上で簡易的に複数の試験体(電子回路の基板等)を手早く評価できる。「EMSシート」は粘着加工しているので「EMSシート」複数を簡単に積層させることができ、目的に応じて磁界シールド性能を向上させることができます。

EMSシート製シールドボックスに興味がある方はこちら


EMSシート取扱・施工方法はこちら